『WILLPOWER 意志力の科学』
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ロイ・バウマイスター,ジョン・ティアニー,『WILLPOWER 意志力の科学』,インターシフト,2013
- 意志力は筋肉のように疲労し,また鍛えることができる 意志力とは何かを明らかにした画期的な発見.意志力はエネルギーであり,使うと消耗する(自我消耗). 意志力を保つには,GI値の低い食べ物をとろう.
- 意志力の出所は1つであり,そのエネルギー量には限りがある だからあれもこれもやろうとせず,目標は1つに絞って集中すべし.そして難しい決断は,「決定疲れ」になる前にしよう.
- 意志力が弱まると,かえって刺激や欲望が感じやすくなる 意志力が弱まると脳は活動する部位を変える.そのため,普段より物事をおおげさに感じやすくなる.
- 大切なのは意志力をいかに使わないか 重要なポイント.自己コントロール能力の高い人とは,実は意志力を使わない人なのだ.彼らは,脳の自動操縦機能をうまくはたらかせている. また,意志力の配分のしかたも心得ている.
- 意志力をすぐ強くできる方法がある バウマイスターらはその効果を数々の実験で証明済み.
- 自己コントロール力は,記録を公開したり,友人とともに進めるほうが高められる 自分を監視し,把握する.さまざまな記録・データはその道具として役立つ.記録をウェブで公開したり,友人と分かち合えば,いっそう効果的である.
- 計画は立てるだけで効果あり 計画を立てるだけで,実行しなくても,「頭の中のサル」を追い出すことができる.これは驚きの発見である.
- 「絶対やめる」ではなく,「あとでやろう」と思うとやめられる 「お楽しみは後回し」戦術.脳のはたらきを逆手にとった一種の自己トリックだが,私たちの脳は(良い方に)ころっと騙される.
- 先延ばしを防ぐコツがある 「明確な一線:を引く,「代わりのことをやらない」など.いますぐ実行できる方法である.
- 1つうまくいけば,あらゆる面に及ぶ ささやかなことでも自分を抑える練習をすれば,生活のあらゆる面に波及するようになる.
- 記録はこまめにつける 記録はこまめにつけ,自分へのご褒美もこまめにした方が効果的である.
- よい習慣をつける,こつこつ続ける 自己コントロール能力は,「悪い習慣」から「良い習慣」へとジャンプするときに,最も効果を発揮する. また,「一気にやる派」より「こつこつ続ける派」の方が成功しやすい.